「たらし」とは魚や野菜などの水を切るための浅い笊のこと。九州地方以外ではあまり見かけることのない形で、現在では作っている職人さんも少ないかと思います。
笊全般に言えることですが、浅いものは形状を安定させるのが難しく、素材の見極めから細やかなヒゴへの配慮まで高い技術が求められる分野でもあります。
この「たらし」は節間が50cm以上ある貴重な竹をギリギリ使えるところまで使い、底面に節のないフラットな美しさを目指しました。また細いひごで編み込まれた側面の三次曲面もおもしろく見ていて飽きません。
小さな足が付いていますので、風通しもよく、洗った食器類を伏せておけば茶碗かごのようにもお使いになれます。底面に補強として十文字に入っている力竹も滴った水が落ちやすいように丁寧に面取りし、底編みには触れないように浮かせ、カビにくいよう工夫してあります。
刻んだ野菜などの干し笊として、また焼きたてのパンやクッキーなどを冷ましておくための笊としても重宝します。
完全にフラットという訳ではないので「盆」としてお使いになった際の安定感は完璧ではないですが、食卓でパンと一緒にディップ皿や、和食の小鉢などを並べてみても素敵かもれしれませんね。
大きな茶碗かごに比べ、吊るして干しておけたりと扱いが楽なのも利点です。
縁巻きは表皮を削り落とした磨き仕様。大きさに対して華奢にならないよう意識しましたので、ガシガシ使っても長い間ご家庭で活躍してくれることと思います。
<素材 > 真竹 (栃木県産)
<サイズ> 幅 420mm×370mm / 高さ60mm